日仏図書館情報学会について



 1970年3月、フランスの図書館学校留学経験者やフランスの図書館に関する情報・資料を手に入れたいと希望する者が集い、代表として杉捷夫先生(当時の都立日比谷図書館長・フランス文学者)を迎えて、親睦団体・日仏図書館研究会が発足しました。ささやかに発足した研究会はその後、日仏図書館学会、日仏図書館情報学会と名称を変え、会員も増加して、会誌、ニュースレターの発行、フランスの図書館を知るための基礎的な文献の刊行、研究会や講演会、セミナーやシンポジウムの開催などの活動を着実に積み重ねてきました。百余名の会員の中には、日本の図書館関係者だけでなく、他の分野の研究者やフランス人、フランスの図書館情報センターで働く日本人もいます。また、研究者のみならず現場で働く図書館員が多数おり、活動の中心となっています。
 本学会の特色の一つは、財団法人日仏会館の関連学会として、フランス政府の援助を得て、フランスの専門家、とくに図書館の現場で指導的な立場にある人を招き、講演会やセミナーを行っていることです。また、パリや東京で学術シンポジウムを開催して日仏両国の図書館情報学とその関連分野の情報交換を行い、同じ仕事に従事する者同士の親睦を図っています。
 今日、発足当時とは違って、誰でも自由に日仏の間を往復でき、コンピュータを使い居ながらにして情報の入手や発信ができる時代となるなど社会や図書館をめぐる状況は大きく変化しています。
 2010年、創立40年を迎えたのを機に、研究の視野をフランスだけでなくフランス語圏やEUにまで広げることや、博物館学、アーカイブズ学など関連分野と協働することなどを通して、新たな展開を図りたいと考えています。