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「パリがセーヌに沈むとき ー図書館・美術館の洪水被害を考えるー」


 ちょうど100年前、1910年1月、パリを史上最大級の洪水が襲った。セーヌ川からあふれた水は地面を覆い、建物の1階は水浸しになり、地下室は貯水槽のようになった。道は川と化し、その上に浮かべた小舟に乗って、人々は行き来した。21世紀の今でも、大洪水が起これば、同じ景色がよみがえる可能性はゼロではない。セーヌ川を望む一等地にある、ルーヴル美術館、オルセー美術館、そして新国立図書館。これらはすべて、洪水になると被害が出る地域に建てられている。数多くの人類の宝、知的財産が水没する危険にさらされているのだが、これはあまり知られていない。100年前の記録写真を見ながら、パリの洪水のメカニスムを解き明かし、21世紀の対策を紹介する。パリにおける「蔵書・収蔵品の洪水被害」について、皆様とご一緒に考えてみたいと思っている。

講師:佐川美加氏(雙葉中学・高等学校司書)

日時:2010年5月22日(土) 16:00~17:30

会場:日仏会館501会議室   東京都渋谷区恵比寿3-9-25 (恵比寿駅より徒歩10分)

入場無料

講師略歴:東京都生まれ。早稲田大学教育学部で河川地理学、第一文学部で仏文学を学ぶ。1999年「コンクール・ド・フランセ」3 位入賞。2000 年フランス政府給費留学生として、パリ大学ソルボンヌ校ILPGA に短期留学。パリを繰り返し襲う唯一の自然災害「洪水」という、これまでにない視点からパリの歴史を論じた 『パリが沈んだ日‐セーヌ川の洪水史‐』(白水社)の著者。日仏図書館情報学会、日本地理学会会員。