本学会前会長(任期:2013-18)の安江明夫氏(元国立国会図書館副館長)が、2021年1月29日、病により逝去されました。
安江前会長は本学会創設期から中心的な学会員として活躍され、特に6年間の会長就任中は、ご自身の知見や人脈を活かし、本学会の活動範囲を出版史・美術史・文化財
保存など幅広い関連領域へ広げてくださいました。会長退任後も、学会創設50周年記念事業委員会の委員長として、記念刊行物『書物史研究の日仏交流』の編纂を最期まで精力的に進められている最中でした。刊行直前の訃報は、学会として残念でなりません。
心よりご冥福をお祈りいたします
<安江明夫前会長 学会刊行物掲載記事>
第5号(1979)
○ポンピドー・センターの公共情報図書館(René Fillet、堂前幸子・安江明夫共訳)
第6号(1980)
○15世紀から19世紀フランスにおける印刷と社会
(Henri-Jean MARTIN、安江明夫・堂前幸子共訳)
第8号(1982)
○B.P.I.の電話レファレンス利用者調査
第11号(1985)
○文献へのアクセス-フランスにおける歴史と現状-(ジャック・ケリギー、安江明夫訳)
第37号(2011)
○《講演録》書物の文化への特異な貢献-パーマネント・ペーパーの創始者たち-
第38号(2013)
○ベリオ講義ノート「中国印刷術の始原」と日本の東洋学
第40号(2015)
○ニコラ・ジャンソン-最初のフランス人印刷職人の肖像
学会創立50周年記念刊行物『書物史研究の日仏交流』
○日本文化史上のプランタン-16世紀フランス人印刷業者の偉大